コロワイドの適時開示

コロワイドが、カッパ・クリエイトホールディングスを買収するというニュースがありました(http://www.nikkei.com/markets/kigyo/ma.aspx?g=DGXLASDZ01HKT_01102014MM8000)。おお!と思いプレスリリースを見に行ったのですが、すっぱ抜きの報道のようで、「本日の一部報道について」(http://www.colowide.co.jp/ir/ir_file.php?ir_no=214)があるのみでした。とはいえ、このプレスリリースで目を引いたのは「同社について現在調査中であり、今後公表すべき事項が決定された場合には遅滞なく発表いたします。」の一文です。「同社について現在調査中」すなわちデューデリジェンス(DD)中ということでしょうか。

買収スキームについて

報道によれば、完全買収ではなく、上場子会社として上場を維持しつつ、過半数をコロワイドが握ることを考えているようです。「TOB(株式公開買い付け)や第三者割当増資の引き受けにより、カッパの株式の過半を取得する。」ということなので、キリンが協和発酵を買収した時と同様のスキームを用いるのではないかと想像しています。すなわち、公開買付けで買付け上限(報道のとおりなら
51%)を設けて上限までは公開買付けで買取りますが、上限に満たない場合、満たない分だけ第三者割当増資によってコロワイドに株式を割り当てて株式保有比率を調整するような形です。有利発行規制に該当しないように配慮しながら微妙な調整になりますがアメリカのトップアップオプションみたいな形は大変興味深いです。
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カッパ寿司ということで寿司の写真ですが、残念ながらカッパ寿司の寿司ではないです。