沖縄に行かれた際、地元資本のデパートであるリウボウ、スーパーであるリウボウストアを見かけた方もいらっしゃるかと思います。沖縄で百貨店・スーパー事業の子会社を統括管理する株式会社リウボウホールディングス(リウボウHD)が株式会社沖縄ファミリーマート(沖縄ファミマ)を引受先とする第三者割当増資を実施すると発表したとのニュースがありました。

 

記事によれば、
 

『増資によって、HDの資本金は34億5千万円となる。出資総額に対する資本割合は筆頭株主の親会社リウボウが48・4%、沖縄ファミマが第2位で13・5%となり、リウボウグループで合わせて約62%の保有となる。27日の定時株主総会の承認を経て正式決定する予定。』(引用元 沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=69100

 

ちょっと気になったのが、このリウボウHDを含むリウボウグループの資本関係です。社名を見るとリウボウHDが親会社で株式会社リウボウ(リウボウ)や沖縄ファミリーマートが子会社で、子会社に対して割当増資?会社法違反?と思ってしまいましたが、リウボウHDはホールディングスを名乗りながらもグループ全体の持株会社ではなく、いわゆる中間持株会社のようです。つまり、リウボウグループにおいて資本の頂点にいる親会社は、リウボウHDではなくリウボウのようです。そして、リウボウの子会社としてリウボウHDと沖縄ファミマがあり、今回の増資の関係者であるリウボウHDと沖縄ファミマは兄弟会社という関係にあることになります。そのため、子会社に対する割当増資ではなく会社法違反にも該当しないことになります。

なお、沖縄ファミマは、リウボウが51%、株式会社ファミリーマートが49%保有するジョイントベンチャーのようです。この前沖縄行ったときファミリーマートがやけに多いなと思いましたが、このような資本関係なのですね。

 

余談になりますが、親会社はホールディングスを名乗っていないですが、子会社がホールディングスを名乗っている例としては、鈴与が有名です。親会社が鈴與株式会社で、子会社が鈴与ホールディングス株式会社を名乗ってたりします。
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沖縄の企業ということで沖縄の代表的観光地那覇の首里城のシンボル守礼門