長野市のスーパー株式会社マツヤ(マツヤ)と、松本市のスーパー株式会社アップルランド(アップルランド)を傘下に持つアルピコホールディングス株式会社(アルピコHD)が資本業務提携すると2日発表がありました(http://www.daiwair.co.jp/CIB/7452/press/2014/pdf/p_20140502.pdf)。マツヤが、13日にアルピコHDを引受先とする第三者割当増資を実施することにより、アルピコHDのマツヤに対する持株比率は17.20%となります。これで、アルピコHDはマツヤの前会長の資産管理会社である小山興産(持株比率17.91%)に次ぐ第2位株主となるとのことです。

アルピコHDとは?

アルピコHDといえば、2008年に松本電気鉄道株式会社が株式移転することによって出来た会社です。2008年に「私的整理に関するガイドライン」や産業活力再生特別措置法(産活法)の適用を受けてオーナー一族が退陣し、株式会社リサ・パートナーズ(リサ・パートナーズ)が運営するファンドがスポンサーとなって再生された企業です。アルピコHDのように再生された企業が、他の企業に資本参加して他の企業を助けるという循環が生まれると良いですね。

リサ・パートナーズとは?

ところで、リサ・パートナーズといえば不動産証券化で有名な企業でしたが2009年に、NECキャピタルソリューション株式会社(NECキャピタル)との資本業務提携を実施し、翌2010年には、NECキャピタルによる株式公開買い付け(TOB)が実施され、NECキャピタルの完全子会社となり上場廃止されております。なお、NECキャピタルは、東証1部に上場しておりますが、名前のとおり日本電気株式会社(NEC)が約38%所有するNECグループの企業です。

NECNECキャピタル→リサ・パートナーズ→アルピコHD→アップルランドという資本関係は、複数の業種にまたがるため、ちょっと面白いですよね。


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山の中ですが実は信州ではないです。